東京大学LGBT+サークル UT-topos

UT-toposのメンバーが、活動内容や思うことについてブログを書いています。活動内容のご参考にご覧ください。

LGBT特集についての意見

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こんにちはムトゥーです。

りょうすけも書いていますが、今週のランチ会も盛り上がりましたね。東洋経済効果は大きいです。本当にごちそうさまです。笑

 

さてさて、東洋経済さんの記事に対してはみなさんさまざまな意見があるようで、FB等で色々かいてくださっていた方もいました。今回はそんなおひとりから「ブログに自分の意見を載せられないか」と相談されまして、じゃあ載せましょう!ということで記事を書いております。記事題名は適当です、すみません笑

 

トポスは、政治的な方向性や主張すべき意見を持つサークルではありません。それぞれのメンバーが居心地よく過ごせる「場所」としてここにあるだけです。しかし、メンバー個人が考えていることを表現する「場所」となっても良いのではとも思っています。

今回はとりあえずご自分から「載せたい」とおっしゃってくれた方のものを掲載しますが、今後も何か書きたい!というメンバーがいればこのような形で載せていければ面白いかと思います。何かご意見ご感想あればコメントなりメールなりお願い致します。^^

 

では、続きと言う形で掲載させてもらいます。是非読んでいってください。

 

 

 

 

 

LGBTの特集が、『東洋経済』と『ダイヤモンド』で組まれる、とのこと。
ちょっとした事情であまり中身を拝見できていないが、インターネットを通じていくらかの情報は入手した。

レディガガ来日の時、僕のtwitterアカウントでフォローしている人たちは、レディガガの同性愛指示で大いに盛り上がっていた。
それを傍目に僕は気持ち悪さでいっぱいだった。

例えば同性婚が成立したとして。僕は考えてみた。
例えば同性婚が成立したとして、同性愛パートナーを持つ人間に様々な保障が付与されたとして。
おそらく、それは非常に幸せなことなのだろう、今と比べて。
同性同士で結婚できない、日本の現在の状況では、多くのLGBTが夢見ることかもしれない。

これと、人々のLGBTに対する意識はどう関係あるのか、という問題がある。
いくらLGBTに対して何か保障されたとして、いくらLGBTに権利が与えられたとして、LGBTが社会においてマイノリティであるという数値は一切変わらない。


僕の体は非常に満足な状態にある。僕は、五体が不満足な人を街中で見かけた時にいつも少しびっくりする。

五体が不満足な状態の人、というのは、日本の街中においては珍しい。
今、僕が生活している国の、この街では、戦争で足を失った人が物乞いをしている姿をよく見かける。
それでも、僕の目は、僕の脳みそは、僕の奥深くが、「あっあの人足がない」と反応している。


割合が少ない、とはそういうことなのだ。
いくら認められても、いくら口ではそうだといっても。
「あっあの人は○○なのだ」という意識が、より多数の人間の中に、少数派を認める上で必要になってしまう。


そう考えると、レディガガが同性婚を支持したことや、各経済雑誌がLGBTの記事を組んだこと、これらはもちろん非常にうれしいことなのであるが、そこでLGBT当事者たちが脳みその回転をストップしていいか、と言われるとそんなことは全くない。

今の自分たちの不満足な部分をうまく形容できないがために、とりあえずの建前として同性婚やLGBTの権利を叫んではいまいか。
極めて個人的な、属人格的な問題である可能性を無視してLGBTという「マイノリティ集団」に問題を拡張してしまってはいないか。
結局、このように各個人や集団から、「支持」と言われなければ立っていられない存在だということに気付いているか。
そして、所詮、僕たちが「市場」として物語られた現実に対して、とりあえずの「支持宣言」としてぬか喜びしてはいないか。

マイノリティだという現実は、大きな存在として常に僕たちの前にあり続けるし、それはあまり変えることはできない。
外部からの承認を認める形で現実に甘え続ける限り、多分、どんなことにも満足はできやしない。
外部からの承認を常に欲求しているLGBTは、おそらく彼や彼女がLGBTでなかったとしても不満足な状態にあるはずだ。


僕は、いくら外側から認められようと、常に内側から自分を建てていきたい、と考えている。
かなり冷たい文面になった。ut-toposのブログとしては前例を見ない冷たさであろう(笑)

それでも、僕は、むとぅーさんと同じように、少しでも世の中が変わってもらえれば、と考える。
(そうすると、僕自身も、もう少し楽になるから笑)
括弧の中は半分冗談だが、そして、また、それによって救われる人間も少なからず、いるだろうから。
前向きに進むきっかけとしてくれる人も出てくるだろうから。
むとぅーさんの素晴らしい言葉をお借りして。

「この日本という国の中で、今必死で生きている仲間たちとこれから生まれる仲間たちが、幸せな生を過ごせるようになりますように。」

 

(UT-Topos メンバー、Tさん)

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