東京大学LGBT+サークル UT-topos

UT-toposのメンバーが、活動内容や思うことについてブログを書いています。活動内容のご参考にご覧ください。

2023年度 10月新歓報告

こんにちは。10月にtoposに入会した4年生です。この記事では、10月の新歓について紹介します。 この回では、グラウンドルールを確認した後「スポーツと性別二元論」と題したプレゼンを見て、それについての話題をするテーブル、テーマトークをするテーブル、そしてボードゲームをするテーブルに分かれて各々の関心のある所に参加しました。グラウンドルールがよく練られていて、不可視化されやすい人々の存在をないことにしないという姿勢を強く感じました。 全体としてほんわかとした雰囲気で、初めての場所で緊張しがちな私もリラックスすることができました。他の人の自己紹介を記憶しているかどうかが問われるボードゲームが特に楽しく、よいアイスブレイクだったと思います。 私は大学に入るまでカミングアウトをしたことがなく、LGBTQ+当事者(であることをオープンにする人)に会ったことがありませんでした。コロナ禍で人とのつながりも薄まり、またライフステージが進むにつれ将来への不安も強まったことで、LGBTQ+当事者やそうかもしれないと感じる人と話したいという思いを強く抱くようになりました。ただ当事者やそうかもしれないという人と話せるだけでなく、その場がセーファーであること(多様な人々がいることが前提とされ、不可視化されないこと)を大切にしている私にとって、toposはとてもあっている場だと感じました。 そもそもLGBTQ+のコミュニティに参加したいと思ったきっかけは、近いセクシュアリティを持つ人とつながりを持ちたいというものでした。しかし、セクシュアリティはあくまで人々のアイデンティティの一側面であり、そこだけを切り取って人を判断することはできません。セクシュアリティが近いと感じても価値観や考え方が異なる人々はたくさんいますし、性のあり方が異なっていたとしても大切にするものが同じだという人々もいます。何よりもまず他者と対等なかかわり合いをすること、そしてそれを通して自分自身のアイデンティティを見つめ直すこと。そうして他者をケアし、ケアされる関係をつくることが自分自身や他者を大切にする第一歩につながるのではないかと思います。toposには、そうした関係をつくることができる環境があります。 ピアサークルに参加することに壁があると感じている人もいるかもしれません。未知の環境に踏み出し、未知の他者と触れ合うことはとても勇気のいることです。しかし、自分なりの道を歩む上でピアの存在はとても支えになるものでもあります。もし、LGBTQ+のコミュニティに一歩踏み出そうとしている方がいるのなら、toposはよい選択肢になるのではないかと思います。このブログを読んでいるあなたと、お話できる機会があれば嬉しいです。

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