東京大学LGBT+サークル UT-topos

UT-toposのメンバーが、活動内容や思うことについてブログを書いています。活動内容のご参考にご覧ください。

セクシュアルマイノリティであることは、不幸なことか?

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はじめまして、4年のそらおと申します。この度、「イベント長」なるものに就任しまして、飲み会やら季節の行事やらをガンガン企画していこうと意気込んでおります。

 

飲みと名のつくものがとにかく好きで、友人を集めてよく飲みに繰り出していたら、いつの間にかこんな肩書きを頂いておりました。なんだかチャラチャラした物言いをしてしまいましたが、実態はイカニモな東大生です。あしからず。

 

 

さて、今年はとにかく新入生が多くて、4月最初の駒場ランチ会では9名もの新入生が来てくれたようです!!その後も続々参加希望のメールを頂きまして、これは嬉しいぞ!!ということで56日(金)の夜に新入生歓迎会を開く運びとなりました。

こちらにも結構な人数の新入生が参加してくれるようなので、もし「トポスに参加してみたいけどどうしようかな・・・」という方がいらっしゃったら、ぜひこの機会にえいやっとメールを送ってみて下さい。もちろん新入生じゃなくても。大歓迎します。

 

※新入生歓迎会なので、お酒は出ません。あと、プライバシーには最大限配慮して企画していますのでご安心を~

 

 

宣伝終了!本題に入ります。

何だかイベント関連の記事やサークル紹介の記事が続いていたので、ちょっと趣向を変えて個人的な話をしようかなと思います。ちょっとこれ書いたらまずいかなとも思ったけど、最近よく考えることなので書いてしまおう・・・!

 

 

セクシュアルマイノリティであることは、不幸なことか?

 

誰にも打ち明けられない。好きな人に好きと言えない。望んだ制服やトイレを利用できない。偏見の眼差しを向けられる・・・

 

事情は各々違います。それで、僕はどうだろう?と考えたときに、あまりにも不自由さ・息苦しさを感じていなかったので自分で驚いてしまう位でした。念押しですが、あくまで僕個人に限った話です。

僕は比較的クローズドなゲイです。親しい友達数人にしかカミングアウトをしていません。それでもあまり窮屈さを感じないのは、自分が楽観的な人間だからだろうか。そんなことを思ってついこの前、中学時代からの親友(カムア済み)にこの話をしてみました。すると予想外の答えが。

 

「いや、中高時代は相当悩んでたじゃん()

 

え??と思って話を聞いたら、好きな人がいるけど誰とも恋愛話できないとか、親に彼女がどうだのと話を振られて困るとか、思い返せばそんなこともあったなあ、という話が色々と出てきました。

今では「そんなこと」になって、記憶の彼方に行ってしまった程ですが、当時は結構深刻に悩んでいたのです。思春期の男子なのだから、当然と言えば当然なのですが。

 

そして当時と今を比べたときに、決定的な違いがあります。

「こっち」の知り合いがいることです。それもたくさん。

 

大学1年生の4月にランチ会室の扉を叩いて(すっごく緊張した)、いろんな話をしたり聞いたりして居心地がよくて、いくつものイベントに顔を出しているうちにサークル外の知り合いも増えて、気づけばLGBTのコミュニティが確固たる居場所になっていました。

 

よく、LGBTコミュニティは良くも悪くも"中毒性"がある、と言われます。セクシュアリティという自分の中の重要な部分を、それも普段人に見せない部分を誰かと共有することは、誤解を恐れずに言えば気持ちのいいことだったりします。

もちろんそんな込み入ったことを話したくないよ、という人もいます。話したいことだけ話せばいいのです。話したいことを話したいように話せる場というのも、案外多くないかもしれないですし。

 

いずれにせよ、普段は隠している部分を曝け出せる相手、「あ~~あの人すごいタイプだ~~」という一言を拾ってくれる相手、「そういえばこの前親にカムアしたんだけど、すごい真剣に話を聞いてくれて嬉しかった!!」とかいった日常を共有してくれる相手、そういう人がたくさんいるコミュニティは、連帯感が違います。僕はそう思います。

 

そして、そういう居場所としての目的を中心に据えた団体って、マジョリティにはあまり用意されていないじゃないですか。だから僕は、むしろゲイに生まれて良かったなあと本気で思っていたりします()

 

これこれ、これが言いたかったのです。ゲイに生まれて良かった。

 

ちょっと飛躍しすぎだと思われるかもしれません。でも、そう思う理由は他にもいくつもあります。「普通」だったらできない面白い経験を、いくつもしました。「普通」だったら知り合えなかった人たちと知り合うこともできました。

 

具体的なことを書くとキリがないので控えますが、僕個人に限った話をするならば、セクシュアルマイノリティであることは悲観する必要がないどころか、ある意味幸運なことだったと言えます。

もちろん、こんなことを言っていられるのは今だけで、社会人になったら息苦しさに悶えているのかもしれません。ただ、必ずしもセクマイであることイコール不幸なこと、とはならないのかもしれない、という可能性に気付いたのは自分の中で大変に大きいことだったので、長々とこんなことを書いている次第です。

 

(これをお読みになっている方の中には、様々な事情で苦しい思いをしている当事者の方もいるかと思います。不快な思いをさせてしまっていたら、申し訳ありません。)

 

そしてtoposに入ったことはこれら全ての発端、人生の結構大きな転換期であったので。

イベント長になった今は、イベントを通じて、サークル員の皆さんに少しでも居心地の良い空間を提供できたらと思っています。

それで「また来たい!」と思ってもらえれば成功だ、とその一心でいろいろ試行錯誤しているところです。

 

あ、今気付いたんですが2000字超えてました。軽いレポートの分量だこれ。

長々と自分語りをして恐縮です。

 

それでは、次の人に回します。そろそろ新1年生にもまわしてみようかな~

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